Kanta's Blog🇩🇪🇯🇵
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ドイツの交換留学の出発前のお財布事情 (17th March, 2022)

21:25
Thursday, March 17, 2022 (GMT+9)
Time in Minami Ward, Sakai, Osaka

出発まで5日。今日は、ドイツ留学に出国前の時点での金銭面での所感についてお話します。

2つの奨学金の存在

私のケースでは現時点で2つの奨学金に採択していただきました:

まず、(a)のJASSOからの奨学金(給付)では、月8万円を支給していただくことになり、12ヶ月で96万円の支援を受けることとなります。次に、(b)の府立大学の制度では、渡航一次支援金10万円と、渡航費の実費支給(上限15万円)の2点の支援を受けることとなりそうです。

渡航直前にかかる費用

渡航直前には、一時的にかなりの支払いが発生します。(渡航前1、2ヶ月と私なりの定義)

何にお金がかかるのでしょうか。例を挙げてみましょう:

  • フライトの手配
    • Jetstar(関空から成田), Etihad Airways(成田からフランクフルト)
    • アブダビのトランジットを含めることでかなり安く抑えました:
    • 順に1.2万円と4.3万円(いずれも片道)
  • 学生寮入居日までの現地のホテル
    • 9日間で2.5万円
  • 海外旅行保険
  • 学生寮家賃
    • 合計 26万円ほど
    • 内訳:(a) Deposit 900 EURO, (b) Contribution Fee 400 EURO, (c) Rent 449 EURO
    • (a)は(c)の2ヶ月分です。(b)は日本で言うとこの共益費的な枠だと捉えています
    • 手数料が比較的安いWise (旧Transferwise)で送金をします
    • 特に、手数料の差額は、決済額が大きい家賃ではシビアです
  • 旅行用器具の購入
    • 旅行用VPNルータ、プリペイドSIM、Kindle、etc
    • 合計金額計算は割愛; 用意周到な人は数万かかるかもしれません
  • 友達や大事な人たちとご飯に行く
    • 合計金額計算は割愛; 注)友達はそう簡単には奢ってはくれません!

奨学金支給のタイミング

JASSO奨学金では、渡航した後に現地から在籍確認を行うことが必要です。実際の支払いはその後となり、月毎に支給されます。

一方、府大の奨学金は振り込みのタイミングを伺っていませんが、基本的に自分でフライトを支払った後になると考えるのが安全でしょう。

つまり、渡航直前に50万円ほどかかることは覚悟しないといけません。ここのバッファを用意することが重要です。逆に言えば、留学が開始してからは、すでに払った分を考慮すれば当面大きなお金を払うことはないでしょう。

お金の工面---支払いタイミングを分散させる

親には海外旅行保険の10万円を払っていただきました。その他の支払いは、クレジットカードで支払い時期を分散させています。 つまり、今月と来月の請求額が重たいですが、なんとか工面していこうと思います。

ただ、学生寮は海外送金のためにキャッシュを26万程度用意する必要があります。クレジットカードで学生寮の支払いはできないのです。

実は、さっきまで家賃の支払いに向けて、お金の工面をしていたところです。

自分の資産運用として投資してきた暗号資産を、家賃のために数十万ほど日本円として出金しました。 貯金の切り崩し等が必要になるかもしれないことは、覚悟が必要かもしれません。

留学前の金銭面での所感

JASSOからも府立大の基金からも奨学金をいただけたことは非常に助かっています。一方で、初期費用が渡航直前に大きくのしかかってくるので、将来的な奨学金の制度設計として、可能であれば、支払いタイミングが柔軟に調整できたらより精神的な負担が少ないと思います。例えば、初めの3ヶ月の給付は配分を初めの月に多くして、2ヶ月の分を減らすような、前借り的な仕組みがあればありがたいと感じました。

私の家は食べていくのには困らないものの、奨学金なしでは留学をするのは簡単ではありません。(どこの家庭もそうだと思います)

ですので、今回JASSOと府立大の基金からご支援を賜ったことには、心から感謝を申し上げます。

正直なところ、金銭面では多少の不安が残る

タイミングについて

今回は、先ほど述べた支払いタイミングが渡航直前に集中する問題は、ある意味、留学のハードルになっていると感じました。 すなわち、(a) クレジットカードがない、もしくは、(b)家賃の一時的な大きい支払いに対する現金が用意できない 場合には、留学時には、まだまだ初期ハードルが大きいのではないでしょうか。今回ご提案させていただいた、制度上の柔軟な救済措置等があれば、より社会的な格差を縮めることができるのではないのでしょうか。

実際の生活費について(渡航前の感想)

今後、渡航してから、実際の生活費についてレポートをしていくつもりです。ただ、渡航前から、生活費に対して懸念があります。

それは、家賃が月6.5万円ほどかかるということです。ここで問題です:8万円から6.5万円を引くと、答えは何になるでしょう?

答え合わせは割愛するとして、食費を3万円と見積もっても、マイナスになります。そこから諸々を引くと大きなマイナスが予想されます。

個人的、節約のための骨太の三原則

ということで、以下の3つの基本戦略でいこうと思います:

  • (i) いついかなる時も自炊をする
  • (ii) 渡航してから落ち着いたら、より家賃が安いところに移り住む
  • (iii) 貯金を切り崩す---「貯金は、使うためにある!」というマインドセットへの圧倒的パラダイムシフト!
    • 我々人間は何も持たずに生まれたはずなのに、いつから貯金に執着しはじめたのでしょう?まさに、今が考え直す時なのです。

最後に

金銭面では一抹の不安が残るものの、この状況を楽しんでいくことが大事ですね。 Fun theory、つまり楽しめば困難な状況下にもうまく対処できるでしょう!

というわけで、ドイツでの私の貸借対照表はどうなってしまうのか? 次回、乞うご期待です!