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研究を始めた週の1日(後編)-コーヒーマシンがもたらす友情 (7th April, 2022)

入国して2週間たち、住民登録が完了し、研究も始まってきた。どんな生活をしているのか、2022/04/06の1日をピックアップして簡潔に書いてみる。

前編はこちら

午後:コーヒーのみに研究所へ

必ずしも研究所に行く必要はないのだが、コーヒーを飲みに研究所に午後から出向くことが多い。

コーヒーマシンがもたらす友情

世界情勢のために、研究室には人がほとんどいないのが当たり前の日常なのだが、今日はたまたま研究室の先輩と喋った。インドから来ているマスターの先輩だ。初めて会ったのだが、「コーヒーマシンの使い方を教えるよ!」と声をかけてくれた。

コーヒーマシンは、自分のいる部屋から少し離れているが、廊下を歩くことで、さまざまな人に声をかけることがあり、それが研究所内の知り合い(自分の所属研究チームに限らない)を作ることに役立っている。本格的なコーヒーマシンなので、使い方が難しい。それがいいのだ。この研究所の国籍は極めて多様だが、「コーヒーマシンの扱いむずくね?」といった共通の話題があり、「コーヒーを飲みたい」という点では多くの利害が一致している。そして、頭脳労働者の多くはカフェイン中毒であるはずなので、「コーヒーやめられないよね」といった万国共通の話題もいいだろう。つまり、コーヒーマシンが相互文化理解、異分野融合を促し、この人工知能研究センターのイノベーションを支えているのではないだろうか。これを参考にして、府立大学(大阪公立大学)でも超高性能コーヒーマシンを研究室のある棟の廊下に無料開放してはいかがだろうか?。

スポーツがもたらす友情

なんだか話がすごく脱線したので元に戻そう。コーヒーマシンを通じて、インドから来た先輩の知り合いとも知り合った。そう、コーヒーマシンの前では、「知り合いの知り合い「は、「知り合い」なのだ。彼もインドから来ていて、この二人はバレーボールが趣味だそうだ。というわけで、なぜか今度また私もバレーボールをすることになった。楽しみだ。そして、サッカーも好きか?と聞かれたので、Ja!(はい)と答えたら、なぜか、明日の研究チームハイキングで、サッカーをするかもしれないことになった。今までの話をまとめると、コーヒーマシンとスポーツは万国共通のようだ。ドイツはサッカーが人気なことで有名なのだが、中学でサッカーを辞めた私がついていけるのだろうか?私は日本人だが、だからといって、あの敬愛するフランクフルトの長谷部誠選手のようにサッカーがうまいわけではない。とにもかくにも、多国籍なプチワールドカップは、明日、カイザースラウテルンのどこかの公園でキックオフだ。

さて、いろんな研究所のTipsを先輩に教えてもらった後、部屋に戻った。先輩は集中モードに入り、さっきまでのおしゃべりとは全く違うフロー状態に入っている。ここの人たちの休憩時のオンとオフの差は、凄まじいものがある。やるべきことをしっかりやり、楽しむときは楽しむというスタンスは、とても見習いたい。ドイツに来て思うのは、このワークライフバランスを保っている人が多いということだ。人生は、仕事だけのためには短すぎるし、かといって、遊びで全てを満たすのも難しい。両方をうまくやることが、むしろ相乗効果を生み出すのではないか、と色々な先輩をドイツで観察して思うところだ。

やることは終わり:Let's call it a day!

さて、論文を読んだあと、6時くらいに帰路に着いた。といっても、研究所から数百メートルのアパートに住んでいるので、すぐそこなのだが。トイレットペーパーを買いに行った。資本主義の原則として、大量に買うほど一個当たりの値段は安くなる。今回もそれに従い、16個入りのまとめ買いだ。トイレットペーパーと、タルトを買った。これはかなり甘すぎだった。

ドイツのスーパーあるある

実は、ドイツの私の住んでいるとこにはコンビニはない。代わりに、過剰なほどスーパーがある。コンビニがわりがスーパーになっている。一キロ圏内に5つくらいある程だ。自分の家の周りには、Netto(業務スーパー的で超安い), EDEKA(成城石井的な感じで裕福な人が行くところ。商品の質は高い。), WASGAU(EDEKAに近く、お金持ちが行くイメージ), LiDL(Nettoと似ていて安い), ALDI(いったことない), Dogan Früchtemarkt(いったことない)とかがある。

極端な例だと、カイザースラウテルン駅のDFKI側には、Netto, EDEKA, ALDIが連続して並んでいるし、その向かい側にはDogan Früchtemarktがある。なんでそんな近距離で競い合っているのか? シリコンバレーの伝説の投資家が「競争は、何もないところに何かあるように思わせてしまうから避けるべし」と言っているのだが、まさにそのことではないだろうか。とにもかくにも、このヤバさを知るには、Google Mapで駅前で「スーパーマーケット」と調べてみるといい。なぜこんな多いのかはよくわからないので、その理由がわかったらブログを書いてみたい。

最後に

あれ、自分の一日を記事に残すはずが、コーヒーマシンや、ドイツのスーパーについて熱く語って、なんの記事を書いているのかわからなくなってきた。時刻は夜9:48。もうお風呂に入って寝ることしよう。ということで筆を置くことにする。(筆じゃなくて、キーボードなのだが。)