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ボルダリングが趣味の研究者に学ぶ、運動の楽しさ (17th May, 2022)

今日は研究所の知り合いに誘われてボルダリングに行ってきた。今日の昼間はコードばかり書いていて疲れていたが、運動は疲れを癒すらしいので、参加することにした。カイザースラウテルンの大学の近くにもボルダリングの施設がある。森をくぐりぬけ中に入る、とそこにはたくさんの人がいた。そして、いろいろなボルダリング用の壁があった。壁には色とりどりの 凹凸があり、それを頼りにして一番上まで登るスポーツがボルダリングらしい。ルートは基本的には自由だが、最初に選んだ色の石を使ってゴールしないといけない、というルールがある。今回我々を誘ってくれたのは、別の部門の研究者で、ムキムキだ。彼とはコーヒーマシンと共通の知人をきっかけにして知り合った。

ついてすぐ、彼はボルダリングの仕方を教えてくれた。 ボルダリングは腕の力を使って登るものと思われるかもしれない。が、実際のところは足の力も使うようだ。なるべく腕にかかる力を最小化して足を有効活用する。そして大事なのは力を抜いて猿のようにぶら下がる事だそう。そのようにぶら下がって手を支点にすることで、足を使って振り子のように登っていくようだ。こうすれば、体に負担がかからなくて良いらしい。 また、壁を使っても良いので登り方は十人十色だ。とはいうもののいくつかコツがあり、それらからは物理学のフレーバーがする。ようは体のバランスを取ると言うこと。体の「重心」を意識して、動きたい方向に足を差し出したりしてコントロールする。これがなかなか難しい。また、慣れている人は登る前にルートをシミュレーションしながら進み、同時にルートを修正していく。 ボルダリングは体を使うだけではなく、頭を使うとても知的なスポーツだということがわかった。 ちなみにその研究者はボルダリングでもトップレベルだそうだ。「神は二物を与えた」とはまさにこのことだ。

その研究者と来ていた何人かの人たちは、同じ研究所、大学、そしてIT企業から来ていた。彼らの多くはおそらくPhDを持っていて、研究をしている研究のプロらしい。それだけでなく、こうして仕事以外の時は ボルダリングで体を鍛えている。彼らの体は筋肉ががっしりしていてとても強そうだ。日本ではこういうパワー系エンジニア/研究者は珍しい。ドイツでは、趣味も仕事も両方両立させている人をよく見る。まさにこれがワークライフバランスと言うものだろう。 「健全な肉体が健全な精神を宿す。」というように、現代の科学でも運動は脳機能を高める確実なそして数少ない手段であるとされている。彼らは運動を趣味として楽しみながら、日常に取り組んでいる。この点はとても参考になる。今回個人的にもボルダリングがすごく楽しめたので来週から週一程度にボルダリングをしてみたい。今日は体中の普段使わない筋肉を使った。明日は筋肉痛でぐったりしているかもしれない。とにもかくにも、明日は自分が手伝っている研究のプロトタイプを先生や他の学生に披露する予定がある。 今日はぐっすり寝れそうだよかった。明日もしっかり研究して、楽しく遊ぼう!